ブラジルでのチョコレート・ワイン・連続カルチャーショックの話

こんにちは、東京手みやげコンシェルジュcoco(@coco_rg51)です。

ブラジルに行ったことありますか?もし行ったことがあっても、サンパウロ、リオデジャネイロ、アマゾンがほとんどでは?

私が行ったのはRio Grande do Sul州(リオ・グランデ・ド・スール州)Caxias do sul(カシアス・ド・スール)というマイナーなところ、イタリア系移民の街です。2006年、とかなり前の話ですが、マイナーだからこそどこかで役立つかもしれません。チョコレートとワインに絡めてお話します。

目次

24時間超かけてブラジル人友人に会いに行く

ブラジルに行くきっかけは2003年にまで遡ります。当時大学生だった私は、2週間ほどバンクーバーにホームステイして語学学校に通っていました。

そこで仲良くなった7歳年下のブラジル人少年。帰国してからもよくMSNでチャットしていて、2006年にあそびに行ったわけです。

家族で自動車部品工場を経営していて、その家に1週間弱ステイさせてもらいました。「家族で」というのは、彼もお兄さんも朝は学生、昼は自動車工場で働くという暮らしをしていたから。頭が下がります。

リオ・グランデ・ド・スール州ですが、日本語に直すと「南にある大きな川」です。

・rioは川(river)
・grandeは大きい(great?giant?)
・sulは南(south)

州都はPorte Alegre、友人が住んでいるのはCaxias do sul(カシアス・ド・スール)という町です。

リオ・グランデ・ド・スールはアルゼンチンに面したブラジル南部の州です。アルゼンチン含めこのあたりは昔から「カウボーイ」がいた地域。カウボーイはポルトガル語で「ガウシュ」。サッカーで有名なロナウジーニョはリオ・グランデ・ド・スール出身、そのためついたニックネームが『ガウシュ』というわけです。

ガウシュって別のところでも聞き覚えありませんか?ガウチョパンツのガウチョです。たぶん、ガウチョは英語読み、ガウシュはスペイン語・ポルトガル語読み。

観光地Gramadoのガウシュショップ

Gramadoのガウシュショップにて(※友人じゃなくて店員さんです)

カシアスと日本に縁がある有名人ですが、これまたサッカー選手。Jリーグ2006年得点王のワシントン選手。彼はカシアス・ド・スールのサッカーチームにも在籍歴があります。

ブラジル知ってるつもり&ブラジルあるある

ブラジル滞在中はカルチャーショックの連続でした!

・ブラジルは移民国家。黒い肌に金色の髪の毛のひとがいたら、そのひとの親は黒人と白人だったりする。ある人は、縮れ毛と青い目。・・・と外見の特徴がごちゃ混ぜ、まさにブラジルは人種のるつぼです。

気候が似ているから、元々住んでいた地域と同じ緯度に移民する。結果、アフリカ系移民は北部に、日本人はサンパウロ周辺に、南部はヨーロッパ系が多いのだとか。友人一家はイタリア系移民、祖父母・曾祖父母の代に移民したそうです。

カシアスにある初代イタリア系移民たちが暮らしていた家

カシアスにある初代イタリア系移民たちが暮らしていた家

・町ごとにカラーが違う。ここはイタリア系の街、ここはドイツ系の街・・・とカラーが全然違うのです!

・とにかくスケールがでかい 「隣町に行く」といってドライブへ。町と町の間の大平原を数十分はひたすらドライブしました。真っ平らな土地がずーっと続くのです。こんな経験はじめてで、とっても見晴らしがよかった。改めて日本は起伏の激しい地形なんだなと感じました。

・食事がざっくり 食事のバリエーションはほとんどありませんでした。レストランに行ってもだいたい一緒。ステーキ、サラダ、豆料理、パン。「ブラジル人はほとんど同じ料理ばかり食べて満足なのか?」と思ったものです。友人宅にシュラスコ(シュハスコ、ブラジルBBQ)の暖炉がビルトインされていて、そこで肉を振舞われました。

友人宅で振る舞われた食事

友人宅で振る舞われた食事

友人宅にあるシュラスコ用暖炉

友人宅にあるシュラスコ用暖炉

・川が汚い 日本で川というと水色とか透明とか、多少濁っていてもそんな色を連想しますよね。しかし、ブラジルというかポルトアレグレ上空から見た河は「泥水」にしか見えませんでした。カルチャーショックです。もちろん、河川の幅もとにかくでかかった!!

Gramado -チョコレートで有名なドイツ系の街グラマド-

Caxias do sul(カシアス・ド・スール)の東南にある小さな観光地がGramadoグラマドです。チョコレートが有名らしいのですが、常温保存で売買されていて「ざっくりだな~」と思ってしまいました。

Gramadoで購入したチョコレート

Gramadoで購入したチョコレート。ひとつずつラップコーティングされたものを自分で箱に詰めます

Gramadoグラマドはドイツ系の街。ベランダはかわいい花がたくさん飾られて、確かにドイツのようでした。観光地ということで、カウボーイグッズを見たり、流行前のマテ茶をたのしみました。

Gramadoの街並み

Gramadoの街並み。11月なので、クリスマス準備がはじまってます。

さいたま・浦和にGRAMADO FC TOKINANというサッカークラブチームがあります。おそらく、ブラジルのGramadoと縁があるのかと推測するのですが、HPからでは両者のつながりを見つけることができませんでした。

長寿に貢献しているブラジルワイン

Miolo Wineryにも行きました。私はあまりワインに詳しくありませんが、それでも「ん?ブラジルでワインなの??」と疑問に感じました。

友人は次のように説明してくれました。

・Caxiasはぶどうが有名。そのための展示場もある。(ぶどうの形をした公衆電話ボックスもあったほど)
・ブラジル北部よりもブラジル南部の方が寿命が長い。その仮説・理由のひとつが、「(ヨーロッパから移民とともにもってきた)ワインを飲む文化」ともいわれている
・この地域のワインは日本にも輸出されている

Miolo wineryの美しいぶどう畑

へ~そうなんだ!!と目の前のイタリア系ブラジル人とブドウ畑を見て納得しました。私自身、これがはじめてのワイナリー訪問だったため、ぶどう畑やワイナリーの美しさにも心奪われ穏やかな時間を過ごせました。

イグアスの滝にも行ったよ

これがブラジル滞在の旅程です。

サンパウロ⇒(飛行機)⇒ポルトアレグレ⇒(飛行機)⇒カシアス・ド・スール
カシアス・ド・スール滞在⇒イグアスの滝⇒サンパウロ

とてつもない規模です。カシアス・ド・スール⇒イグアスの滝は500kmありますが、友人・友人のお兄さんカップルと一緒に車で1日かけて行きました。

この年のイグアスはハズレ年で水が少なかったようですが、一番の見どころでもある悪魔の喉笛は大迫力だった‼

イグアスの滝の悪魔の喉笛

イグアスの滝のクライマックス、悪魔の喉笛(ブラジル側)

水量が少なくこんな無残な姿も

イグアス近くにあるイタイプダムもデカかった!なんたって、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイと3ヶ国にまたがっていますからね。

東京手みやげコンシェルジュまとめ

いかがだったでしょうか。遡ること10年以上前、ブラジルでもマイナーなカシアス・ド・スールでの滞在記をチョコレートとワインに絡めてお伝えしてみました。

思い返せば、ブラジルに行く前から大変でした。銀行に出向いて残高証明を発行してもらう。ブラジルに強い旅行代理店にビザを発給してもらい、ようやく航空券を発券する。そして、成田⇒アトランタ⇒サンパウロ⇒ポルトアレグレ⇒カシアス・ド・スールと24時間以上かけてその地に到達しました。

行ってからもカルチャーショックの連続です。「ブラジルの勉強だ‼」と日系移民を主人公にしたワイルドソウル(垣根涼介・著)を読んでいきましたが、全然違いました(笑)いま流行りのファクトフルネス(著)にもありますが、いかに偏ったメガネでブラジルを見てたかってことですね。

ここに含まれる情報は10年前、かつ私が拙い英語で聞いた内容なので、信頼性はあまり高くないかもしれません。ご容赦ください。

10数年前MSNチャットをしていた友人とはいまでもFacebookで繋がっています。お互い社会人になってしまったのでチャットをすることはありませんが、それでも地球の裏側にいる友人の近況をリアルタイムで知れるのはうれしい限りです^^